3行まとめ
- フォロワーが少ないほどエンゲージメント率は高い — TikTok ナノ 10.3%、マイクロ 8.7%、ミドル 7.5%(2024)
- 東南アジアの消費者のうち、メガインフルエンサーから影響を受けるという回答は59% — 1年で7ポイント減少(2025)
- それでも答えは「小さい方」ではなく組み合わせ — 規模ごとに担う役割が異なります
2026年、何が変わったのか
ブランドは、メガインフルエンサー1人に投じていた予算を、複数の小規模クリエイターに分散し始めています。理由は2つあります。
1つ目は反応です。インフルエンサーデータを追跡した調査では、TikTokの平均エンゲージメント率はナノ(フォロワー1万人未満)10.3%、マイクロ8.7%、ミドル7.5%と、規模が小さいほど高くなりました。Instagramでもナノ6.23%からメガ0.92%まで同じ傾向です。
2つ目は信頼です。impact.comとCubeによる東南アジアの消費者調査では、メガインフルエンサー(フォロワー100万人以上)から影響を受けるという回答は59%で、1年前より7%減少しました。
では、ナノだけを起用すればいいのか
そうではありません。エンゲージメント率は「どれだけ深く」を、フォロワー数は「どれだけ広く」を示します。ナノクリエイター100人が生む深い反応と、メガ1人が生む大きな話題は、互いに代わりにはなりません。小規模クリエイターは数が多い分、誰を選びどう管理するかが成果を左右します。
規模ごとに担う役割
メガ・セレブ — ブランドの顔。一人の名前とイメージがブランドを代表します。海外初進出やリブランディングなど、ブランドを記憶してもらう必要があるときに起用します。
マクロ — 幅広い露出。完成度の高いコンテンツで、短期間に多くの人に届きます。新製品ローンチやシーズンキャンペーンに適しています。
マイクロ — 大衆化。分野が明確な複数のクリエイターが同時に発信すると、「最近みんなが使っているもの」になります。販売拡大とコマースへの接続に強みがあります。
ナノ・体験モニター — 実際の使用レビュー。レビューが蓄積されると、購入直前のためらいが減ります。レビュー獲得と検索露出に活用します。
| 規模 | フォロワー数 | 役割 | こんなときに | 見るべき指標 |
|---|---|---|---|---|
| メガ・セレブ | 100万以上 | ブランドの顔 | 海外初進出 · リブランディング | ブランド検索数 · 言及数 |
| マクロ | 10万~100万 | 幅広い露出 | 新製品ローンチ · シーズンキャンペーン | リーチ · 再生数 · コンテンツの二次活用 |
| マイクロ | 1万~10万 | 大衆化 | 販売拡大 · コマース | 保存 · リンククリック |
| ナノ・体験レビュアー | 1万未満 | 実体験レビュー | レビュー獲得 · 購入のためらいを減らす | レビュー数 · 検索露出 · 購入コンバージョン |
ひとりではなく組み合わせで、そして順番に
規模は選ぶものではなく、組み合わせるものです。まず顔で記憶してもらい、幅広く露出したうえで、レビューで信頼を支えるという順序を決め、規模ごとに異なる指標で結果を確認します。HOMI FACTORYは、この順序と指標をキャンペーン開始前にブランドと一緒に決めます。
実務チェックリスト
- 目標を1つに絞りましたか?(認知度 · 販売 · レビュー)
- 規模ごとに見る指標をあらかじめ決めましたか?
- フォロワー数よりも、エンゲージメント率 · コンテンツのトーン · 視聴者の国を確認しましたか?
- 起用の順番(最初の話題 → 拡散 → レビュー)を決めましたか?
出典
- eMarketer, 「Brands ditch big names for nano-influencers with niche reach」 (2025.08, HypeAuditorデータ)
- impact.com × Cube, 「2025 eCommerce Influencer Marketing in Southeast Asia」 (Marketing-Interactive 報道, 2025.07)
- CosinKorea · VentureSquare 関連報道
数値は発行時点の公開資料に基づいています。



